今日はエイプリルフール(4/1)ということで
ウソ、、、ではありませんが、
ウソみたいなホントの話。
靴に浮き出た白い粉、カビのように見えますが、、、実はカビではありません。

本日はパラブーツのシャンボードをお手入れいたしましたのでご紹介します。
アッパーに浮き出た粉で真っ白になった靴を見て、
すわっ!
カビ発生か?
と驚かれるのも無理はありません。
結論から申し上げますと、この白い粉はカビではなくロウ分です。
パラブーツに使用されるリスレザーは油分やロウ分(ワックス)が多く含まれており、雨やキズに強く耐久性に優れた素材です。
革に含まれた油分やロウ分が気温の関係などで表面に白く浮かび上がってくることがあります。
ブルームと呼ばれる現象ですが、これは素材の特徴であり決して悪い状態ではありません。
むしろ革に油分などがしっかりと入っている証明とも言えます。





ブルームが発生したら、しっかりとブラッシングをしてください。
表面の粉を掃うと共にブラシで摩擦熱を加えることで油分やロウ分が革の中に沈んでくれます。
それでも多少残るようであれば、少し靴クリームを付けてお手入れしてください。





いかがでしょうか?
革自体にワックスがしっかり入っていますのでブラッシングするだけで良いツヤが出てくれます。
最後にパラブーツの靴をお手入れする時のもう一つのポイント。
アッパー側面に付いているタグはお手入れする前にマスキングしておきましょう。
クリームの油分や色が付いてしまうと後から落とすのが厄介ですので。

グラサージュ30