素材別のお手入れの事例をご紹介します。
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素材の紹介は全日本革靴工業協同組合連合会 百靴事典より抜粋
スエード・ヌバック
クロム鞣しの子牛、成牛、山羊、羊などの銀付き革の裏面を細かく起毛した革。
その面が滑らかで美しいカーフ・スエードは高級品。
同じ起毛でもヌバックは銀面をバフ掛けして起毛した革。
コードバン
植物タンニン鞣しの馬革臀部を仕上げた革。
馬革臀部にはシェルと呼ばれる繊維組織が緻密な部分があり、そのシェルを床面から削り出し、磨き、さらにオイルを含ませて仕上げる。
ランドセル、鞄、ベルト、革小物など、靴では高級紳士靴に用いられ珍重されている。
エナメル・パテントレザー
表面に樹脂を塗って光沢を出した革。
カーフ、キッド、馬革などのほか、人工皮革をベースにするものもある。
樹脂に覆われているので水に強い。
ガラスレザー
製革工程でクロム鞣しした革をガラス板、あるいはホーロー鉄板に貼って乾燥させた革。
乾燥後は革の表面をサンドペーパーでこすり、その上に合成樹脂と顔料を塗って仕上げる。
光沢があり丈夫なので靴材料だけでなく、鞄、袋物にも広く使われる。
ムートン
羊の毛皮を用いた靴。
1970年代にオーストラリアのサーファーが濡れた足ですぐに履けて、足を温めてくれる吸水性、保湿性に優れたブーツとして考案された。
80年代のサーファー・ファッションの流行の中で紹介され、2010年ごろ、米国のセレブリティが取り上げたのを契機に世界的な流行を見た。
は虫類革・レプタイルレザー
ワニ、トカゲ、ヘビなどは虫類の革の総称。
一般的に牛革より高価。
使用することによって、独特の雰囲気や付加価値を与えることができる。
キャンバス地
麻や綿などの丈夫な布、主に帆布をアッパーに用いている。
ズック靴とも呼ばれる。