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小田実 何でも見てやろう
高度経済成長前夜、著者の小田さんがアメリカを皮切りにヨーロッパ、アフリカ、アジアを文字通り見て回った旅行記です。
旅行記と言えば、20代の頃に沢木耕太郎さんの深夜特急に感化されて、彼方此方行きました。
一泊1000円前後、四人部屋、六人部屋当たり前の安宿に泊まる貧乏旅行でしたが、
高度経済成長を経て経済大国となった日本の円やパスポートに対する外からの信頼度は抜群で、
心のどこかに安心感をもたらせてくれるものでした。
今、円安や海外の目が飛び出るほどの物価高のニュースを見聞きする度に
若いうちに行っておいて良かったと思います。
それと同時に、通貨が弱くなる、国力が落ちるということは、特に若い方の学びの機会、経験する場が失われてしまうのではという焦りにも似た危機感を感じます。
発売当時、ベストセラーとなった旅行記を読みながらそんなことを考えていました。
さて、本日はクロケット&ジョーンズの紳士靴をお手入れしましたのでご紹介します。
言わずと知れたイギリスを代表するシューズブランド。
ブランドとして歴史は意外と浅く、立ち上げは1997年ですので30年にも満たないということになります。
元々、1879年に靴工場として革靴の聖地、イギリスのノーザンプトンに誕生し、
当初はジョンロブやジョージクレバリーなどのOEM生産を手掛けていました。
培った確かな技術を元に製造メーカーではなく、ブランドとして立ち上げられ、
今では世界中の靴愛好家に支持される唯一無二の存在です。
今回は外羽根ウィングチップの紳士靴。
アメリカの高級百貨店、バーニーズニューヨークとのダブルネーム、別注モデルです。
ツヤを強調したグラサージュ(鏡面磨き、ハイシャイン)をご依頼いただきました。
革の上にワックスを重ねていき、鏡面のようなツヤを生み出していきます。
元々、革の表面は目に見えないほどの細かな凹凸があります。
太陽光などの光が当たった時に凹凸で乱反射しているのが通常であるとすれば、
ワックスで凹凸を埋めて光が一方向に反射するように磨き上げるのがグラサージュです。
いかがでしょうか?
ツヤが強調されて綺麗な仕上がりです。
見た目の綺麗さだけでなく、油性ワックスでコーティングされることで
防水効果、キズ防止効果も高まる一石二鳥、三鳥の仕上げです。
グラサージュ(鏡面磨き、ハイシャイン)
税込み ¥3,300
グラサージュ30
岐阜県多治見市
ブログで掲載した記事はあくまで事例紹介です。
その効果、結果を保証するものではありません。
ご了承ください。
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