本日はダナーライトのブーツをお手入れしましたのでご紹介します。
アメリカ、ポートランドに拠を置くアウトドアブランド、ダナー。
ダナーライトはブランドのアイコンとも言えるワークブーツです。
靴業界で初めてとなるゴアテックスの採用、摩耗に強いビブラムソールを純正として使用するなど、
その機能性、合理性はとてもアメリカらしいブーツと言えます。
本格的なアウトドアからタウンユースまで幅広く活躍してくれます。
今回はダナーライトのつま先に黒ずみが出来てしまったとのご相談です。
お手入れにミンクオイルを使用したところ、つま先が濃くなってしまったとのこと。
キズのある箇所から油分が浸透したことが原因と考えられます。
ブーツのお手入れにはミンクオイル。
ある種の固定観念のように定着している見方がありますが、
動物性で油分の強いオイルであるという認識はお持ちいただいた方が良いと思います。
革がキズつき、表面の仕上げが剥がれている場合など、オイルが入ることで色が濃くなってしまい、黒ずみが出来てしまう可能性があります。
ミンクオイルを一方的に悪者にするつもりはありません。
例えば、本格的な登山やバイク乗りなどで革の保護のために油分をしっかり入れたいということであれば、その使用も否定はしませんが、
タウンユース、普段履きなど、あくまでファッションの一部として履かれるブーツであれば、一般的な乳化性靴クリームによるお手入れで十分かと思います。
これはダナーに限らず、他のワークブーツでも同じです。
また、ミンクオイルの注意点としてもう一つ。
純粋なオイルですのでワックス分が配合されていません。
使用を続けることでオイルが浸透して革が濃くなるのと同時にツヤも無くなってきます。
ご注意ください。
ミンクオイルを使用される場合はまずは目立たないところに塗って、しっかりとブラッシングをして馴染ませてあげましょう。
状態を見ながら、使用を続けるのか、控えるのかをお考えいただくことをお勧めします。
今回のダナーライト、丸洗いクリーニングで油分を落としてから、つま先のキズを補修します。
ブーツ全体を丸洗いクリーニングして、汚れと共に油分を落とします。
次にキズ部分を出来る限り均してから補色していきます。
補修後に靴全体をお手入れして改めて油分補給、補色、ツヤ出しなどをして仕上げます。
革靴、ブーツの丸洗いクリーニングにつきましては下記のページに内容、事例、金額などを掲載しております。
是非、チェックしてみてください。
【革靴 ブーツ 丸洗いクリーニング】
いかがでしょうか?
黒ずみがカバーされました。
今後のメンテナンスについてもご相談いただきましたので前半に述べた内容をご案内いたしました。
ワークブーツ 丸洗いクリーニング
税込み ¥6,050
キズ、カラー補修 片足につき
同 ¥2,200
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