本日は靴磨きワックスについての実験をご報告します。
靴磨きで使用するワックス
最初は柔らかかったのに、いつの間にか乾燥してコロコロのウサギのウ〇コみたいになっちゃうことありますよね。
ウサギの皆さん、スイマセン。

指で触っても、まったく指に付かないほど、カチカチの状態。
このままではとても使えません。
ワックスが固まってしまう原因は何でしょうか?
それはズバリ、溶剤が抜けてしまうこと!にあります。
靴クリームやワックスにはワックス成分が固まらないように溶剤が配合されています。
ワックスを使用しているうちにこの溶剤が抜けてきてしまうことで、
コロコロと固まってきてしまいます。
ちなみに余談と言うか私見ですが、
ワックスはブラックやダークブラウンなど色が濃いものの方が固まりやすいと感じます。
無色のニュートラルやライトブラウンなど、明るめの色のワックスはいつまでも柔らかいままだったりします。
色による固まり具合の違いもあるように思います。
あくまでも私見ですのでご参考までに。
個人的には、今まではワックスが乾燥して固くなったら、新しいワックスと一緒にして、ギュウギュウに押し込んでいました。
こんな具合に^^

こうすることで、新しいワックスの溶剤や油分が乾燥したワックスと馴染み、柔らかくなるんです。
ワックスを無駄なく最後まで使うことが出来ますし、手間も掛かりません。
結論から申しますと、今回いくつかの方法を試しましたが、
手間、時間、コスト、効果から考えて、これが一番良いのではと思いました。
それでは、実験の意味がありませんので、いくつか試したものをご紹介します。
固くなったワックス、それを柔らかくするのがコチラ。
テレテテッテレ~♪ (←ドラえもんのやつ)

エタノール、いわゆるアルコールの一種です。
アルコールにはワックスを溶かす効果がありますので、固くなったワックスを柔らかくすることが期待できます。
適量がどれだけか分かりませんでしたが、ワックスの様子を見ながら溶かしていきました。

指に取ってみると、柔らかくはなっていますが、ポロポロ崩れてくる感じもあります。

実際に靴磨きに使用してみます。

使ってみた感想としては、“使えなくはない”という感じでした。
溶かし具合にもよるかも知れませんが、ワックス表面は柔らかいですが、中は固いままだったりで、塗り伸ばしにくかったです。

もう一つ、固くなったワックスを火で焙って柔らかくするというもの。
昔、映画“タクシードライバー”で、ロバート・デ・ニーロが靴磨きのワックスに直接火をつけるというシーンがありましたが、
デ・ニーロほどワイルドではない私は、フライパンの上でワックスを焙ってみました^^

弱火でじっくりコトコト五分ほど。
すると、ワックスが溶けて、お汁粉みたいになりました。
(言い忘れましたが、今回は黒色のワックスを使用しています)

そのまま15分ほど乾かすと、お汁粉がまんま固まりました^^;

指で取ろうとすると、う~ん、ちょっと固まり過ぎましたかね。
もう少し柔らかくした方が良いかも知れません。

固めたり柔らかくしたり、デ・ニーロへの道は遠いな^^;
結論と言いますか、あくまで個人的な意見としては、
乾燥して固くなったワックスは、新しいワックスと同化させちゃった方が使いやすいですし、最後まで無駄なく使えます。
誰もかれも、デ・ニーロになれる訳ではありません。
靴磨きやお手入れに関して、試してみたいこと、テストしてみたいことがありましたらお気軽にご連絡ください。
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これをやってみたらどうなるのか?
自分の靴では試しにくいけど、興味がある。
などなど、全てにお応えできるとは限りませんが、実際にテストしてみて結果をシェアしたいと思います。
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